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チャーガと新型コロナウイルス

この記事を読んでいる方は、世界の至るところでCOVID-19が蔓延していることをご存じでしょう。新型コロナウイルス感染症の名でも知られるCOVID-19は、その致死率と広がり方、そして免疫の無さから、多くの人が感染を危惧しています。アラスカやシベリアの人達の間で総合的な健康治療法として摂取されてきたチャーガキノコは、昔からインフルエンザや風邪の治療に使用されてきましたが、新型コロナウイルスを撃退するのに有効な手立てとなるのでしょうか。 チャーガが新型コロナウイルスに効果があるという根拠はありませんが、チャーガには免疫力を高める働きがあるので、この感染症が心配な方は摂取する価値があるというのが答えです。チャーガがどのような形で体の健康維持に役立つのかを見ていきましょう。 チャーガと新型コロナウイルス COVID-19(2019新型コロナウイルス感染症の略名)は、2019年の後半に中国で初めて発生し、その後、世界中に広がりました。新型コロナウイルスの症状には、発熱、倦怠感、咳、息切れ、味覚や嗅覚の喪失などがあります。ほとんどの症例が軽度ですが、人によっては、血栓、多臓器不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、敗血症性ショックが起こったり、死に至ることがあります。 新型コロナウイルスは新種のウイルスであるため、ヒトは免疫力がありません。そのため、世界中の国の政府が、これまでとは違う様々な手段を用いながらも、このウイルス拡大を抑えるのに苦労しています。多くの国では、人と人との接触を減らすために、ロックダウンや検疫、不必要な移動の制限、企業の休業や公共の交通機関の停止を実施したり、公共の場での集会を禁止したりしました。新型コロナウイルスのもう一つの一般的な対策が、公共の場で一定の距離を保つ「社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)」です。 新型コロナウイルスに関する研究は始まったばかりでまだ結論が出ておらず、チャーガと新型コロナウイルスの関係に関する研究はまだ行われていません。しかし、新型コロナウイルスはウイルスであるため、チャーガはこれまでの一般的なウイルスや病気から体を守るのと同じ仕組みで、この新型ウイルスからも守る手助けとなるでしょう。チャーガに含まれている豊富な栄養素は、体の防御力を高めるのに有効な手立てであることが分かっています。 チャーガの抗ウイルス性は、免疫系の反応を向上させることに起因するところがあります。チャーガは免疫系の伝令の役割を果たす細胞であるサイトカインの産生を増加させます。サイトカインは白血球細胞に体内でどこに行くべきかを指示し、体の組織の状態を知らせます。チャーガを摂取することで、免疫系が新型コロナウイルスのような外来の病原体に対してより迅速に反応するようになります。 新型コロナウイルスの予防や戦いでチャーガが役立つもう一つの効果は、抗炎症作用です。炎症は、感染症を防ぐために体の組織が腫れて広がることで、鼻づまりがその一例です。病気と戦うのに必要な炎症もありますが、過剰な炎症は心臓や呼吸器系の障害につながる可能性があります。チャーガは炎症性のサイトカインの産生を抑え、体が炎症をより効果的に調節できるようにします。 最後に付け加えると、新型コロナウイルスを含む病気との戦いにチャーガが有効である理由の一つは、風邪やインフルエンザの治療薬と共通の性質があるからです。病気のときに水分を補給するのが良い理由は、水分を摂ることで、肺が痰や他の異物を出しやすくなるからです。病気のときは、温かい飲み物は体を温め、肺や喉の反応を強めるので、特に効果があります。 チャーガが病気の治療薬として効果がある要因の一つが、含まれているβ-グルカンです。β-グルカンは、免疫系の活動のバランスを整える化合物で、必要に応じて免疫系を刺激し、活動が過剰なときには落ち着かせる働きがあります。β-グルカンは、免疫系を調節し、感染症と戦う強力な力があるため、生物学的反応修飾物質に分類されます。 新型コロナウイルスとの戦いにおけるチャーガの有効性に関する科学的な研究が行われていないことを強調しておく必要があります。新型コロナウイルスは新しいウイルスであるため、まだ知らないことが沢山あります。また、体には個人差があり、チャーガを使用した際の反応も異なります。そのため、食生活や生活様式を大きく変える前に、必ず医師に相談しましょう。 まとめ 新型コロナウイルスは当面の間、大きな問題であり続けると思われますので、適切な方法で健康を守る必要があります。運動、正しい食事、そして一般的な方法による体の手入れが新型コロナウイルスと戦う最善策といえるでしょうが、ウイルスが大流行している真っ只中では、できるだけ多くの武器を備えておきましょう。 チャーガは健康を守るのに貴重な武器です。新型コロナウイルスに対するチャーガの効果に関する決定的な研究は行われていませんが、チャーガの抗ウイルス性は、体が新型コロナウイルスを含む一般的なウイルスと戦う手助けとなります。病気になるのを懸念している人、すでに病気にかかっている人を問わず、健康を取り戻せるようにチャーガが免疫系を刺激してくれます。

チャーガのすり潰し方

チャーガは急速に世界で最も人気のある代替治療薬になっています。昔からアラスカやシベリアの人達の間で何世代にもわたって万能薬として使用されてきたチャーガには、免疫系の向上、消化器系の健康改善、お肌の健康改善などの効果があることが分かっています。チャーガは昔からお茶として飲まれており、一般的に塊状で販売されていますが、使い方によっては事前にすり潰す必要があるものがあります。では、どうやってすり潰せばよいのでしょうか。 すり潰されたチャーガを業者から購入できますが、必要であれば自分でもすり潰せます。では、その方法を見ていきましょう。 チャーガのすり潰し方 チャーガティーは塊を使って作れますが、それ以外の用途では粉末でなければ使えないものがあります。例えば、チャーガチンキは、粉末にしなければ栄養価を最大限に摂ることができません。多くの業者が事前にチャーガを挽いたものを販売していますが、消費者の中には保管しやすいという理由で塊を購入したい人がいます。塊をお持ちの方は、自分で粉末状にする必要があります。 チャーガをすり潰す目的は、栄養が一番詰まった菌核を吸収するためです。チャーガを茹でる、あるいはアルコールで抽出すると、チャーガの栄養価をより摂りやすくなり、すり潰した方が塊よりも使いやすいです。 肉の電動式のグラインダーあるいはコーヒーグラインダーがあれば、それでもチャーガの塊をすり潰せます。塊を細切れにしてからグラインダーに入れるだけです。細切れにする理由は、グラインダーに塊が詰まったり、機械を傷めたりしないようにするためです。機械の取扱説明書りに使うと、問題なくすり潰せます。 電動式のグラインダーの代わりに、すり鉢とすりこぎ、あるいは手回し式のミルが使えます。すり鉢とすりこぎは昔ながらのチャーガのすり潰し方で、手ですり潰すとコツを覚え、電気がない状況でもチャーガを下処理できるようになります。 すり鉢とすりこぎを使ってチャーガをすり潰すには、すり鉢の中に塊を入れて、すりこぎで潰します。前もって塊を小さめに割っておくと、より早くすり潰すことができ、腕の負担も軽くなります。すり鉢とすりこぎの難点は、菌核の外側にある硬くて黒い部分が非常にすり潰しにくいことです。 手回し式のミルを使う場合は、最低でも二枚刃 ― コーヒーのような大きいものを潰す粗目の刃と香辛料を挽くのに使う鋭い刃 ― が要ります。粗目の刃がチャーガの塊をすり潰すのに使えるのに対して、鋭い刃はすり潰したものをさらに細かくし、より早く煎じることができます。すり鉢とすりこぎと異なり、手回し式のミルの粗目の刃は、チャーガの硬くて黒い部分をすり潰せます。 ハンドミルの送りねじの先からナットを外し、刃先を送りねじに当ててからナットを付け直します。ミルが落ちないように安定した台やテーブルに固定し、刃の下に皿あるいは容器を置きます。ミルの上部にチャーガの塊を入れ、ハンドルを回し始めます。ハンドルを二回回すと、挽いたチャーガが刃先から落ち始めます。ハンドルを回すのに手こずったり、ねじが締まり始めたら、ハンドルが止まるまで反対に回します。すり鉢とすりこぎを使うのと同じように、塊をあらかじめ小さくしておくと挽きやすくなります。 挽いたチャーガは塊よりも保管が難しいので、挽く前に適切な方法で保管しておきましょう。チャーガの粉末は、タッパーや瓶などの密閉容器に入れて保存するのが一番良いです。涼しくて乾燥した場所に置き、品質が悪化しないように、熱、寒さや日差しを避けましょう。適切に保管すると、チャーガは長持ちします。 まとめ 挽いたチャーガを使わないと、絶対にこのスーパーフードの効果を得られないという訳ではありませんが、すり潰した方が良い場合がありますし、使い方によってはすり潰す必要があります。自分でチャーガを収穫したり、塊を購入したりする場合は、すり潰す方法を知る必要があります。

チャーガの味

最近、チャーガが一世を風靡しており、消費者がその独自の薬効成分に興味を持つようになりました。昔から北国ではチャーガをお茶にして、免疫力の向上やその他の数多くの効果を得る目的で民間療法に用いています。しかし、初めてチャーガを摂取する人には味が気になるところです。一体、どのような味がするのでしょうか。好みの味でなければ、美味しくできるのでしょうか。 上の最後の質問に関しては、チャーガを美味しくすることはできます。ここからはチャーガがどのような味か、味に影響を与えるのは何か、好みではない味を変える方法を見ていきましょう。 チャーガの味 チャーガはキノコですが、食料品で買えるサラダ用のキノコの味ではありません。それほど強くはありませんが、少し苦く、はっきりとした土の味がします。口にしたことがない人に説明するのは難しいですが、チャーガティーを飲むと、瞬く間に森と自然を思い浮かべることでしょう。 また、チャーガの風味は独特で、冷やしてアイスティーにして飲んでも温かさが感じられます。これは五基本味の一つである「うま味」で、だし、グレービー、トマト、スープなどに含まれます。チャーガティーが温かくなくても、満たされる感覚があるでしょう。 チャーガの味を左右する要因は他にもたくさんあります。一般的には、汚染された地域で収穫されること、添加物が入っているもの、調理法が悪いもの、またはこれら三つの要因が組み合わさると純粋なチャーガよりも味が悪くなります。チャーガの味を左右する要因をいくつかご紹介します。 チャーガの味の変化 チャーガの味を左右する要因は、まず収穫方法です。原則として、チャーガの収穫はアラスカやシベリアなどの北国の気候のもと、それも冬の間だけにしましょう。そうすることで、栄養価を最大限に高めることができます。また、汚染物質がチャーガにうつったり、味に影響する可能性を最小限に抑えるために、文明から切り離された僻地でのみ収穫しましょう。 チャーガを収穫する木の種類で味が味が変わることもあります。チャーガは一般的に樺の木にしか生えませんが、樺にはアメリカシラカバからキハダカンバやその他の種類があります。これらの樺の木にはそれぞれ構造が異なり、チャーガとチャーガが生育する木は共生関係にあるため、種類によってチャーガの全体的な味が微妙に変わります。評判の良いチャーガの販売業者の多くが、単一品種の木からのみ収穫して、この違いを調整しています。 また、チャーガの下処理の仕方が悪いと味に大きく影響します。良質のチャーガを扱う販売業者は、野生のチャーガを収穫してからすぐに汚れをとり、処理を行い、無菌で密閉された施設で乾燥させます。そうすることで、人工の汚染物質や粒子がチャーガに混入するのを最小限にできます。逆に、しっかりとした処理をしない、手抜きをする業者から購入すると、まずいチャーガにあたることになるかもしれません。 準備の一環として、チャーガ独自の風味を保つにはチャーガを適切な方法で密閉する必要があります。チャーガにはコーヒー、食べ物、その他のものなど、周りのにおいが簡単につきます。また、長時間空気にさらされると酸化し、ほこりのような味がして、かなりの不快感があります。チャーガ販売業者は商品が外気にさらされないようにしっかりと密閉されているかを常に注意し、消費者は使用するまで密閉して保管しましょう。 最後になりますが、チャーガに含まれている添加物でも味が変わります。悪徳業者はチャーガに泥や不要な添加物を混ぜます。その結果、有害物質が加わり、味がまずくなります。販売業者は、販売する前にチャーガに添加物が含まれていないことを確認し、清潔に保つ必要があります。 チャーガの味を調整する方法 好みの味ではないチャーガを飲みたい場合は、味を調整する方法がたくさんあります。最も直接的な方法は、チャーガティーにはちみつやレモンジュースを入れて味を変える方法です。この二つは癒し効果があることから、よくお茶に加えられ、チャーガティーが甘くなり、口当たりが良くなります。 他にはチャーガの煎じ方を変えるという方法があります。手っ取り早い方法では、カップ一杯分の水を素早く沸騰させ、ティーバッグに入れます。こうすると、マイルドで、刺激が少ない風味になります。しかし、ポットでゆっくり煎じたチャーガティーの味は強く、コーヒーのような苦味があります。両方の煎じ方を試して、どちらが一番良いか見てみましょう。 まとめ 土を思わせるチャーガ独特の風味は、好みが極端に分かれる要素の一つです。リッチで爽やかな味を好む人がいれば、苦さが苦手な人もいます。お好みに合わせて味を変える方法がたくさんあるぶん、自分なりのチャーガの楽しみ方があります。 一番美味しいチャーガに出会う方法は、好みに関わらず、しっかりと品質を管理する、倫理に沿った、評判の良い販売業者からのみ購入することです。そのようなチャーガは泥、樹皮や汚れた空気のような味はしないでしょう。もし、そのような味がすれば、汚染されていることになります。リサーチを行い、自分に合う準備の仕方を選ぶと、きっと美味しいチャーガティーを楽しめることでしょう。

チャーガと研究

代替医療の世界に注目している方は、チャーガをご存じではないでしょうか。世界の最北端の地で採れるこのキノコは、免疫力の向上、抗がん性やアンチエイジングの効果があることから何世代にもわたって民間療法として知られています。チャーガの人気が世界的に高まっている今、チャーガを使用する人達による大げさとに見える証言には、果たして学術的な根拠があるのかと疑問に思うかもしれません。 根拠はあるというのが答えです。チャーガの研究はまだ始まったばかりですが、このキノコに関する個人的な経験に基づく証言や言い伝えが、多くの研究によって確認されています。チャーガがいかに役立ち、健康効果をもたらすかを示す学術的な根拠について見ていきましょう。 チャーガと研究 チャーガを直接的に人に用いた臨床試験は少ないということを言っておく必要があります。その理由は、チャーガに対する学術的な関心が本格的になったのが、アレクサンドル・ソルジェニーツィンの小説『ガン病棟』が出版された1968年という、つい数十年前のことだからです。小説は、ソビエトのがん病棟でのソルジェニーツィン自身の体験に基づくもので、チャーガを用いたがん治療に関する記述に関心を持った研究者たちが、このキノコを研究するためにソ連に足を運ぶようになりました。 ロシアと旧ソ連でチャーガの使用状況を観察した研究者たちは、チャーガを使用する人達のがん罹患率が世界平均よりもはるかに低く、多くのソ連の診療所ではがん病棟を設ける必要がないほどであったことをに気づきました。多くのソ連市民が、コーヒーが高価なものということで、代わりにチャーガティーを飲んでいましたが、結果的には気づかないうちにがん発症の抑止につながっていたのです。 研究室での研究では、チャーガが大腸がん、子宮頸がん、肺がんを撃退する効果があり、チャーガにさらされたがん細胞は枯れて死滅することが示唆されています。研究では、チャーガががんと戦う四つのメカニズムを取り上げています。まず一つが、酸化ストレスを和らげる豊富な抗酸化物質で、その延長線上にあるのが、がんを発症する可能性を最初から減らすことです。酸化ストレスとは、フリーラジカルが細胞に衝突して細胞にダメージを与え、細胞を癌化させる危険性があることです。 チャーガはまた、腫瘍細胞を直接殺し、既存の細胞の増殖を防ぐだけでなく、免疫系が自らがん細胞を攻撃して殺すことを促します。研究者たちは、チャーガの抗がん性は、キノコに含まれているトリテルペンによるところが大きいと考えています。トリテルペン化合物は、既存の細胞を傷つけることなく、安全かつ効率的な方法でがんn細胞を破壊することが証明されています。 チャーガの抗ウイルス効果に関するいくつかの学術的研究も行われています。ロシアで行われた研究では、チャーガには単純ヘルペスウイルスの感染から細胞を保護する能力があることが分かりました。別の研究では、チャーガが単純ヘルペスウイルスの細胞内への侵入を防ぎ、細胞膜の融合を防ぐことが分かりました。しかし、この分野の研究はあまり進んでおらず、結論は出ていません。 チャーガの炎症に対する効果については、二つの研究が行われています。一つ目の研究では、チャーガには抗アレルギー作用があり、アレルギーによる炎症に悩む人に効果があることが分かりました。二つ目の研究では、チャーガがネズミの浮腫みや炎症を抑えることが分かりました。チャーガの抗炎症作用は、亜酸化窒素の発現を抑制する仕組みに起因しています。 また、チャーガによる腸の健康面での影響に関する研究も行われています。腸の炎症を抱えているネズミを対象とした研究では、チャーガを摂取させると浮腫みが解消され、粘膜の損傷が軽減され、亜酸化窒素レベルが低下することが確認されました。別の研究では、チャーガが膵炎を撃退する力があることが分かりました。 体力づくりのためにチャーガを摂取している人には、筋肉を使う活動に効果があることを示唆する証拠があります。ねずみにチャーガを摂取させたところ、より長い時間泳ぐことができ、筋肉で蓄積される乳酸が減少しました。これは、チャーガに含まれる多糖類によって肝臓や筋肉のグリコーゲンを増やし、より長く機能が向上したことに起因します。 チャーガは風邪やその他の病気の治療薬として知られおり、研究は免疫系の機能を高める効果に焦点が当てられています。チャーガの子実体から抽出した多糖類には、白血球を免疫調節する作用があることが明らかになり、免疫系のバランスをとるチャーガの機能が証明されました。 チャーガには抜け毛を治す効果があるという声もありますが、現在のところ、これを確認も否定もできる研究はありません。同様に、チャーガによる体重減少の効果に関する研究は一件しかなく、チャーガが体重増加を抑え、血中の遊離脂肪酸、コレステロールと中性脂肪を減らしたことが示唆されています。チャーガが偏頭痛やその他の頭痛を和らげるかどうかについては、現在のところデータはありません。 最後に付け加えると、チャーガの摂取に伴う安全性に関する研究がいくつか行われています。これらの研究から導き出された結論は、長期にわたって過剰に摂取すると有害であるということです。ある研究では、肝臓がんと闘うためにチャーガを過剰に摂取したために腎臓結石を発症した日本人の高齢女性がいました。チャーガはまた、血小板の生成を阻害するため、抗凝固剤を服用している人には問題があり、また、糖尿病患者の中には低血糖を引き起こす可能性があります。 まとめ チャーガは世界規模での代替医療の分野では比較的新しい存在なので、現在まで言われている効果は完全に検証されている訳ではありません。チャーガを使用している人達は、病気の予防、アンチエイジングや抗がん性の効果があると信じており、予備的な研究でも、これらの効果の多くが本物であるとされています。しかし、確固たる結論はほとんど出ておらず、チャーガの長期にわたる効果についても十分に研究されていません。 チャーガが総合的な健康改善に役立つのは事実ですが、体には個人差があるので、使用する前にしっかりと考え、あらゆる事柄を見極めましょう。常に、信用することに基づいて決断することが体に一番良いです。慢性的な健康問題を抱えている方は、現状を大きく変える前に医師に相談しましょう。慎重になることで、チャーガの効果を得られます。

チャーガの収穫用の道具

チャーガは、闘病、がんとの戦い、炎症の緩和、消化の改善などの効果があることから、代替健康療法として急速に世界中で伸びています。アラスカやシベリアの先住民が何世代にもわたって収穫して、使用してきたチャーガは、最近では世の中が発展したおかげで世界中の人の手に届くようになりました。チャーガは森の中で収穫できることから、自分で収穫したいと思ったり、収穫にはどういう道具が必要なのか興味がある人もいます。 チャーガの収穫自体はそれほど難しくないですが、かなり厳しい天候の中での収穫となるため、しっかりとした備えが大切です。 チャーガの収穫に使う道具とは? チャーガは樺の木があればどこにでも生えていることから、北半球の広い範囲に自生していますが、収穫する価値があるチャーガは、アラスカ、シベリアやこの二つの地域の気候に似ているところに生えているものだけです。その理由は、チャーガは温暖な気候では栄養価がなくなるからです。また、チャーガは冬の間に収穫する必要がありますが、これは暖かい時期に樹液が流れ出て、チャーガの栄養分も一緒に流れてしまうからです。 アラスカや同様の地域では冬の間、気温が非常に低いため、暖かくて何層にも重なった服、厚手のスノーブーツ、厚手の手袋、帽子、スカーフなどの適切な服装をする必要があります。一般的には、体を温め、凍傷を防ぐために、できるだけ体を露出しないようにしましょう。また、森の中で栄養を蓄えるために、軽食や水を持ち歩くとよいでしょう。 これに加えて、チャーガを収穫する場所の地図と、方向が分かるコンパスが必要です。樺の木は多くの場所で見られますが、都市や道路など、人間の手で開発された場所の近くにある木は汚染物質を吸収し、チャーガを汚染しているため、摂取するには安全ではありません。清潔で純のチャーガを収穫するには、携帯電話の届かない僻地に行く必要があるため、迷わないように地図、コンパス、そして出来ればGPSが必要になります。 チャーガを木から取り除くには、斧、ナイフあるいは同様の道具が必要です。樺の木に生えているチャーガは、硬くてひび割れした見た目をしており、その部分が菌核です。大きなチャーガは宿主の木の奥深くまで入り込んでいるため、手では取り除けません。木からキノコを丸ごと引き抜くのは環境的に悪影響です。斧あるいは大きなナイフを使うと、幹からチャーガを丸ごと切り取ることなく、一部分だけ取れます。 チャーガを丸ごと取り除いていけない大切な理由は、木の幹に穴が開いてしまうからです。チャーガは、幹よりも木の奥深くにある栄養分を宿主の木から吸収しています。幹に穴が開いてしまうと、木の構造的な健全性が損なわれるだけでなく、外側から感染することになり、木が枯れてしまう可能性があります。チャーガの一部を木に残しておくことで、穴が開かずにすみ、木が成長し続けることができます。 同じように、チャーガの木を剥ぎ取ると、収穫できるチャーガが減ってしまいます。ある地域でチャーガを採り過ぎると、その一帯ではすぐにチャーガがなくなってしまい、あなた自身やほかの人も多くのチャーガを採るには、より遠くに行く羽目になります。チャーガはゆっくりと成長するので、一部をそのままにしておくと、時間とともに再生していきます。 最後になりますが、収穫したチャーガを入れる袋や容器が必要になります。袋は小さくて持ち運びに便利なので、最適です。チャーガの中には非常に大きいものもあり、かなりの悪天候の中で収穫することになるので、何回も足を運ばずに、一回の収穫でできるだけ多くの量を採りましょう。 チャーガを使用する前に、まず乾燥させて含んでいる水分や樹液を取り除く必要があります。乾燥していないチャーガはカビが生える恐れがあり、口にした人の健康を害する可能性があります。チャーガを乾燥させるには、屋外で天日干しにしたり、家の中で自然乾燥させると良いです。また、低温に設定したオーブンでも乾燥できます。 たくさん収穫したチャーガを安全に保存したい場合は、ボールジャーやタッパーなどの気密性の高い容器を使いましょう。そうすることで、チャーガが様々な要素に触れることなく、虫やネズミなどのげっ歯類動物に食われません。チャーガは日の当たらない涼しくて乾燥した場所に保管し、容器には必ず収穫日を書いたラベルを貼り、消費期限を確認できるようにしましょう。期限切れのチャーガを口にしたからといって体調を崩すことはありませんが、古いチャーガは栄養分がないので、収穫してからどのくら経つのか、いつまでに使い、処分するのかを記録しておきましょう。 まとめ チャーガの収穫は、特に複雑または骨の折れる作業ではないですが、入念な準備と適切な道具が必要になります。大変寒い中で収穫することになるので、凍傷、低体温症や冬の時期にかかりやすい病気に気をつけなければなりません。また、文明から切り離された密林の中を移動する術が必要で、チャーガの宿主の木を傷つけずにキノコを取り除く方法も知っておかなければなりません。 チャーガの収穫は難しいと思われるかもしれませんが、練習と備えがあれば、自分で簡単に収穫できるようになります。チャーガが収穫できる地域にお住まいの方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

チャーガを発見できる場所

チャーガは最近、その強力な薬効成分のために人気が高まりました。 世界の最北端で何世代も民間療法として使用されたチャーガは、最近、製品として収穫するオンライン販売業者により一般の人々が利用できるようになりました。 多くのチャーガユーザーは専門家から購入することを好みますが、居住地と場所によっては自分で収穫することも可能です。 適切な場所に住み、森の中へ冒険に行くことを厭わないなら、自分でチャーガを探しに行けます。 以下はその方法です。 チャーガを発見できる場所 チャーガの存在は世界の最北端の地域に関係するものの、実際の生息地はより広範です。 チャーガは一般的に北半球の周北地域に生息します。 周北地域は気候や地理により定義される地域ではなく、植物生態の均一性により定義される地域です。 チャーガの生息範囲はヨーロッパやロシアの大部分、南はトルコとコーカサス、中央アジア、モンゴル、中国、朝鮮半島の一部など北半球の広範な部分を含みます。 またアラスカ、カナダの大部分、ニューイングランド、ミシガン、ミネソタ北部などアメリカ大陸の北部でも見つかります。 チャーガは主に樺の木に生えるため、大規模な樺の森が存在する地域で見つかります。 このため、樹木のない米国中部の大草原地帯や太平洋岸北西地区の常緑樹林には見つかりません。 チャーガは通常、未開発の原生林で発見されるため、樺の森を探すことが重要です。 チャーガはアメリカシラカバ、チェリーバーチ、キハダカンバなどあらゆる種類の樺の木上に生息します。 樺の木は紙の切れ端に似たカールした樹皮が特徴的なので、簡単に識別できます。 チャーガは時折、ニレ、ブナ、シデの木に見つかりますが、これは稀なため、これらの木を含む森を探すことはお勧めできません。 また健康で収穫可能なチャーガは通常、都市や人間の居住地から遠く離れた場所に見つかります。 車、住宅、工場、その他の人工物は空気中に公害物質を放ち、木、植物、その他の生物に吸収されます。 人間が作った公害物質は、動物や他の生物に悪影響を与えることが知られています。 チャーガと樺の木の共生関係と栄養素を吸収する自然の関係のため、都市近郊で見つかるチャーガは大量の公害物質を含み、栄養素が影響されるだけではなく、有害である可能性もあります。 これを防ぐには、なるべく人里離れた森で公害物質がほとんど、または全くないチャーガを採取することが大切です。 …

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チャーガの見た目

チャーガがどのような見た目をしているか想像したことはありますか。世界中の多くの人が健康改善にチャーガの力を活用していますが、北半球に暮らし、アウトドア活動を好まない限り、実際に見たことがあるのは、販売業者から購入した殺菌済みの加工されたものだけではないでしょうか。普通の人が野生のチャーガを見分けられるのでしょうか。 はい、見分けられます。チャーガを自分で採るにしろ、この魔法のようなキノコを調べるにしろ、野外でチャーガを見分けるのはそれほど難しくありません。ここからはその探し方を見ていきましょう。 チャーガを探す場所 チャーガの生息範囲は想像以上のもので、北半球の広範囲にわたります。その範囲は、アラスカ、シベリア、カナダ領域などの北極圏にとどまらず、アメリカ大陸、ヨーロッパの大部分、コーカサス、中央アジア、モンゴル、そしてトルコのはるか南までです。 しかし、チャーガの薬効成分を活用するには、チャーガが極寒の地域で生息している必要があります。チャーガは世界の様々な温帯地域で簡単に見つかりますが、暖かい気候のもとではチャーガの栄養価が損なわれます。アラスカ、シベリアやその他の北極圏以外の地域で採れたチャーガには栄養価がないので、試すほどのものではありません。 また、チャーガは自生しているのではなく、樺の木に生えています。そのため、シラカバの木が豊富な場所でしか十分な量のチャーガは採れません。ニレ、ブナやシデの木に生えていることもありますが、非常にまれです。 毒キノコがたくさんあることを考えると、チャーガをより見分けられるように、お住まいの地域に生息しているキノコの種類を調べると良いでしょう。幸いなことに、チャーガが生息する世界の多くの地域には毒キノコの木がないため、簡単にチャーガを見分けられ、収穫できます。 野生のチャーガの見分け方 樺の木の側面に生えるチャーガは、黒い菌類のような見た目をしています。 その見た目から、キノコの初心者は、特に遠くから見たときに、木の節をチャーガと勘違いすることが多々あります。木の節は、汚染物質、菌類、虫の侵入や物理的な外傷といった環境ストレスの表れで、幹の側面に大きく盛り上がって現れます。節は見慣れない人には菌類のように見えますが、実際には菌類ではなく、木の一部です。 野生のチャーガを見分けるうえで良い点は、特に北米ではチャーガに似たキノコがほとんどないことです。チャーガに最も近いものは、シラカバの木に生える黒い木の節のような菌類で、ハチの巣のような見た目が特徴です。 木の側面に生えるチャーガは、黒く固い菌類のように見え、玄武岩やその他の岩のようにゴツゴツとした見た目です。また、チャーガは一般的に男根のような形をしていて、宿主の木の外側に突き出ているのが特徴です。それに対して、木の節や黒い木の節の菌はより丸みがあり、木に溶け込んでいます。チャーガはその黒い木の節の菌とは異なり、宿主の木に溶け込むことはありません。 しかし、目にしているものがチャーガかどうかわからない場合は、チャーガの一部をとって、内部を見ると確実に分かります。チャーガの最大の特徴は内部が黄金色で、そこに栄養素が隠れています。黄金色の芯はコルクのように柔らかく、スポンジのような感触です。見つかったものがチャーガがどうかを確認するには、一部をとって芯を見てみましょう。 しかし、チャーガを採取したり、探す際は常に慎重に、倫理に沿って行いましょう。他の人もあなたが見つけた野生のチャーガを必要としており、採り過ぎたり、悪質な方法で採取すると、チャーガがなくなったり、チャーガを支えている木が死んだり、あるいはそれよりも悪い事態につながります。 チャーガを採る際は、ナイフでチャーガを丸ごと切り取らず、使用する分だけ、または販売する分だけ取りましょう。これはチャーガを取り除いたときに宿主の木に穴が開かないようにするためで、ヒトの皮膚の切り傷と同じように、木に穴が開くと病気に感染してしまう可能性があります。 まとめ チャーガはまさに自然の驚異の一つであり、計り知れない癒し効果のある万能キノコです。昔の人がしていたように、自然の中に足を運んでチャーガを採る必要はありませんが、チャーガが生息している地域にお住まいであれば、チャーガの見分けられるようになるのは価値ある技量です。 プロのチャーガ収穫家になろうと思っている人も、自分で使うチャーガを採取したいと思っている人も、自然の中でチャーガを探したいと思っている人も、野生のチャーガの姿を知っておくと非常に役立ちます。今度森の中に出かけたときには、チャーガを見つけられるかどうか試してみてください。何が出てくるか楽しみですね。

チャーガと髪の毛

代替医療と健康補助食品の愛好家は、チャーガと呼ばれるキノコと、それが近年一世を風靡していることを知っているかもしれません。世界の最北端の地で収穫され、アラスカとシベリアの人達の間で何世代にもわたって民間療法として使用されてきたチャーガは、免疫系の向上から若返り、がんの撃退など、多くの効果があることが分かっています。しかし、チャーガは髪の健康を改善することもできるのでしょうか。 答えからいうと、改善できます。髪は美の最も重要な外見のひとつであり、チャーガは栄養成分とアンチエイジングの特性で、髪の健康と外見を改善できることが分かっています。チャーガがどのように髪を最高の状態にするのか見ていきましょう。 チャーガと髪の毛 髪の毛は、外見の最も重要な象徴の一つです。男性であろうと女性であろうと、太くて光沢のある髪は、全体的な健康と若さのしるしとみなされます。また、髪は頭皮を保護し、体温を調節するうえで重要な役割を果たします。多くの人々は、全体的な美容計画の一環として、ヘアケア製品に数百または数千ドルを費やしています。 体のすべての部分と同様に、髪は老化で摩耗したり裂けやすいです。年をとるにつれて、髪の毛は薄くなる傾向があり、髪がすっきりして光沢がなくなります。多くの男性は、男性型脱毛症にも悩まされており、髪は自然に後退し、恥ずかしさの原因となります。男性型脱毛症は若い年齢で発生しており、その結果、プロセスを停止または逆転させることを目的とした多くの医薬品ソリューションが生まれています。最後に、男性と女性の両方で、髪は年をとるにつれて色を失い、灰色または白に変わる傾向があります。 チャーガは、栄養成分によって髪の老化のプロセスを緩和または逆転させることができます。特に、チャーガには、髪の健康に不可欠な二つの栄養素であるビタミンDとメラニン が豊富に含まれています。ビタミンDは、毛包に栄養を与え、皮膚の表皮を強化し、色素沈着を防ぎます。また、ビタミンDは、有害な紫外線による損傷から肌を保護し、ひいて は髪を保護します。 ビタミンDは日光にさらされることで吸収できますが、多くの人は、ほとんどの時間を屋内で過ごす生活を送っており、日光にあたりません。このため、多くの人は、食事の一部として追加のビタミンDを摂取することで利益を得ています。チャーガは、世界で最もビタミンDが豊富な食品の一つであり、この貴重な栄養素をさらに摂取したい人にとっては大きなプラスとなります。 チャーガには、髪や肌に自然な色素沈着をもたらす物質であるメラニンも豊富に含まれています。メラニンは他の食品に含まれていたり、サプリメントとして摂取されますが、チャーガはそれを大量に提供するため、メラニンのレベルを高く保ち、髪を健康に保つことができます。 チャーガが髪を健康に保つのに役立つもう一つの仕組みに、アンチエイジングの特性があります。老化は、フリーラジカルと呼ばれる電子を帯びた浮遊分子が体内の細胞と衝突して起こります。この過程で傷ついた細胞が老化現象として現れ、酸化ストレスと呼ばれることもあります。体内の過剰な量のフリーラジカルは、徐々に臓器不全を引き起こし、最も重要な機能の役割を果たす体の能力を損ないます。 チャーガは、その豊富な抗酸化物質を通じて酸化ストレスと戦うことができます。抗酸化剤は、フリーラジカルを他の粒子と結合させ、体内を移動して健康な細胞と接触しないようにすることで、フリーラジカルを除去します。これは、細胞の完全性を維持することにより、老化を抑えます。髪の場合、生え際が細くなるのを防ぎ、髪自体が灰色や白色に変わるのを防ぎ、若々しい表情を長く保ちます。 最後に付け加えると、、チャーガは抗ストレス機能を通じて髪の健康を助けることができます。ストレスは身体に肉体的な負担をかけ、ある程度のストレスは避けられませんが、慢性的なストレスは老化プロセスを加速させる可能性があります。チャーガはアダプトゲンとして機能し、身体への身体的ストレスを軽減し、それにより老化への影響を減らします。チャーガを摂取すれば、ストレスのために髪が抜け落ちることを心配する必要はありません。 まとめ 髪の健康は、あらゆる意味で重要です。健康な髪は頭皮を保護するだけでなく、体の温度をより効果的に調節するのに役立ちます。太く、光沢のある、自然な色の髪も全体的な外見の要素です。加齢、貧しい食生活、または遺伝学に起因する髪の問題は、自尊心に傷つけ、最高の人生から遠ざけます。若返りの泉のようなものはありませんが、ライフスタイルを変えることで内面の健康と外見は若返ります。 これらの変化の一つは、チャーガを摂取することです。ビタミンD、メラニン、および抗酸化物質の豊富さから、チャーガが髪の健康と外見を改善するのに効果的であることが分かっています。疑わしい医薬品や高価な美容製品にお金を浪費する代わりに、髪をできるだけ清潔で、つやのあるものにする方法としてチャガの使用を検討してみてください。効果は様々ですが、チャーガが髪の健康を改善できることは何度も実証されています。

チャーガの収穫方法

代替医療の世界に詳しい方であれば、チャーガの名前を聞いたことがあるかもしれません。何世代にもわたってアラスカやシベリアの文化に不可欠な役割を果たしてきたチャーガには、闘病、がんの撃退、消化器系の健康の改善などの効果があることが科学的に証明されています。チャーガの人気が世界的に高まり、チャーガを収穫して業者に売ったり、個人的にチャーガを採って生計を立てられます。 チャーガを研究室で栽培する試みが行われていますが、チャーガを摂取するには自然に生えているものを収穫しなければいけません。また、チャーガの収穫には、持続可能性や 汚染など、様々な事柄が関係してきます。生計を目的としたチャーガの収穫にご興味があれば、これからお話することが参考になるでしょう。 チャーガの見た目 チャーガを収穫する上で最も重要なことは、野生のチャーガを見分けられることです。チャーガは北半球の地に生えている樺の木に自生しています。しかし、後で理由を説明しますが、アラスカやロシアのように極寒の北半球の気候のもとで生息しているものだけ収穫しましょう。樺の木が自生している場所であれば、チャーガはどこでも見つかります。 樺の木の側面に生えるチャーガは硬く、色は黒く、ひび割れた見た目をしています。この外側が菌核です。見た目は樹木の節に似ていますが、これは木の幹がねじれたもので、 一部の木に見られます。主な違いは、節は木そのものの一部ですが、チャーガは全くの別物です。チャーガの内部は黄褐色をしており、触るとスポンジあるいはコルクのような感触があります。このような見た目から、「ブラックゴールド」と呼ばれることもあります。 チャーガの見つかる場所 チャーガを収穫する上で次に重要なことは、どこで見つけるかです。上述したように、チャーガは南はトルコ、そしてアメリカ合衆国中部大西洋岸など、北半球の広範囲で生息していますが、収穫できるのは北の中でも寒い地域で見つかるものだけです。 その理由は、チャーガの栄養価を最大限に引き出すには、年間通して気温が低い地域の寒さのもとで育つ必要があるからです。暑さによってチャーガの栄養価が損なわれ、生息地域が南下すればするほど、栄養価が下がります。こうしたことから、アラスカ、シベリア、あるいは似たような場所で採れるチャーガだけが食用に適しています。温暖な気候のもとで育ったチャーガを収穫することは止めませんが、評判の良いチャーガ業者は、そのような場所で採れたものは扱わないということを覚えておいてください。 チャーガは樺の木に生えるので、樺の木が自生している域に行く必要があります。チャーガが生える最も多い樺の木は、アメリカシラカバとキハダカンバの二種類です。アメリカシラカバの樹皮は白く、薄くて縮れた紙状に剥がれます(このため、英語ではペーパーバーチと呼びます)。一方、キハダカンバの樹皮は黄色で、細かく剥がれます。 チャーガはアメリカミズメや心臓形のアメリカシラカバに生えることもあります。前者の樹皮が濃ゆくて剥けず、サクランボに似ているのに対し、後者はアメリカシラカバに似ていますが、オレンジ色やピンク色の皮が斑点になっているのが特徴です。 チャーガの収穫時期 すでに述べたように、チャーガは、極寒の気候のもとで育ったものを冬の間に収穫しなければいけません。春と夏は樹液が出始めるため、チャーガが生えている樹木の栄養素の 全てが流れ出てしまいます。そのため、収穫するには、樺の木が冬眠する冬まで待つ必要があります。 チャーガの収穫はいつが良いかを知るには、気温を見ると良いです。気温が摂氏5度(華氏41度)以下の日が少なくとも3週間続くまで待ちましょう。これは、木から樹液が流れ出るのがおさまり、寒い時期を乗り切るために現在ある要素を保つのに十分な期間です。 生きている樹木からのチャーガを採る理由 チャーガは生えている木から栄養分を摂るという、宿主の樹木と共生関係にあります。つまり、樺の木が枯れると、栄養分を摂れなくなり、チャーガも死んでしまいます。そのため、チャーガは生きている樹木からしか採れません。 樹木が生きているかどうかは、葉がはえている春と夏に見ると、比較的簡単に分かります。秋と冬は葉が落ち始めるので、見分けるのは難しくなります。確実な方法の一つが、生きている証である冬芽を調べることです。キハダカンバとアメリカミズメは、樹皮に少し傷をつけると分かります。冬緑油の甘い果物のような匂いがすると、樹木は生きています。 持続可能な収穫 チャーガに限界はなく、樺の木がある限り育ちます。しかし、チャーガが完全に成熟するまでにはかなりの時間がかかるため、むやみにチャーガを採ってしまうと、あなた自身も 他の採取者もチャーガを探すには、より遠くまで足を運ばざるを得なくなります。また、木からチャーガを丸ごと取り除いてしまうと、キノコがあった穴に病原菌が入り込み、死滅してしまいます。 …

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チャーガと漢方

近年、チャーガと呼ばれる無名のキノコが、その豊富な効果から世界的に人気を博しています。昔から世界の最北端の地域で収穫され、アラスカやシベリアの人々に民間療法として使用されてきたチャーガは、抗がん作用、老化を遅らせたり、免疫力を高めたりする効果などで知られています。 チャーガが科学者の間で注目されるようになったのはつい最近のことですが、アジアや北米では昔から伝統的なヒーリングハーブとして使用されてきました。特に、チャーガは伝統的な漢方薬の中では、その幅広い用途から「ハーブの王様」と呼ばれています。中国文化におけるチャーガの役割について見ていきましょう。 チャーガと漢方 西洋とは対照的に、中国ではキノコを薬用として使用する長い伝統があります。中国の薬用キノコの中で最も有名なものは冬虫夏草で、中国の山に生息する毛虫の体に生えている茎のような菌類です。チャーガを民間療法として使い始めたのはシベリアの先住民ですが、貿易や口コミの影響で、紀元前1000年までには中国をはじめとする東アジアの人々がこのキノコを取り入れたと言われています。 チャーガが中国文化に入った経緯はほとんど分かっていませんが、紀元前1000年までには、すでに漢方の伝統において神聖な地位を得ていたことが知られています。中国の伝統的な民間伝承では、チャーガは、体の気、または生命エネルギーのバランスをとり、より大きな全体的な健康につながると考えられていました。紀元後200年から250年の間に編纂された農業と園芸のマニュアルである『神農本草経』で、チャーガが最初に「ハーブの王様」と称されました。 チャーガは、その後も数世紀にわたりユーラシア大陸を中心に広まっていき、狩猟や採集、商人たちは、長旅に伴う体力維持にチャーガを使用していました。日本の最北端に位置する北海道のアイヌの人々は、漢方薬に触発されてチャーガティーを飲み始めました。中世には評判が東欧にも伝わり、今日のロシアの前身であるキエフ・ロシアでは急速に普及しました。 チンギス・ハーンとモンゴル帝国による侵略によって、チャーガがさらに普及しました。モンゴル帝国の征服は、それまでにない形でアジアとヨーロッパを結び、漢方の秘密もこの文化交流の一部となりました。チャーガの奇跡のような効能は、バルト海をはじめとするユーラシア大陸にまで広まっていきました。 シベリアのチャーガの埋蔵量が世界最大であることから、歴史的にロシアがチャーガの研究と普及を牽引してきました。しかし、チャーガは20世紀になるまで漢方薬の主要な薬草でした。共産主義の中華人民共和国が誕生し、中国文化が激変したことからチャーガは不人気となりました。 近年、中国では漢方古来の薬用秘伝が復活しており、その中でも特にチャーガが注目されています。中国人の豊かさの増加に伴い、新しい生活様式への関心が生まれ、西洋に おけるチャーガへの関心が中国でも高まっています。健康補助食品への関心もあり、中国人のチャーガに対する関心がさらに増しています。 現在、中国をはじめとする東アジアの国々では、チャーガは炎症や病気、がんの治療薬としてよく使われています。がん研究者の間では、チャーガを摂取している地域のがん罹患率が世界の平均よりもかなり低いことがわかっており、これはチャーガに含まれる抗酸化物質の抗がん作用に起因していると考えられています。チャーガが中国と西洋の両方で人気を呼び続けることは明らかで、その理由はチャーガの持つ効果の豊富さに匹敵する食べ物がないからです。 まとめ 様々な国の人が受け継ぐ医学の伝統におけるチャーガの長い歴史が、スーパーフードとしての価値を物語っています。特に、中国人は、チャーガの重要性をいち早く認識していました。古代中国の医学では、チャーガは体のエネルギーバランスを整え、病気を防ぐために不可欠なものと考えられていましたが、これは現代の科学者がチャーガの不思議を 理解しようと努め続けているのと同じです。 チャーガの薬効に関心がある方は、漢方に使われてきた長い歴史を知ると、納得するでしょう。冬虫夏草や他のキノコと同じく、中国人はキノコの栄養素を分類するうえで長期にわたって世界を牽引してきました。病気の予防、感染症の治療、がんとの闘病、炎症の抑制、消化器系の健康改善など、様々な目的があるでしょうが、チャーガはより健康的で充実した生活を送れる支えとなります。不健康で座りっぱなしの生活様式が進む慌ただしい世の中では、古代中国医学のちょっとした知恵がバランスの回復に大いに役立ちます。