生のチャーガは食べられる?
近年、チャーガは急速に世界でトップ・スーパーの一つになりました。古くからアラスカ、シベリア、世界の北に位置する地域で民間療法として使用されてきたチャーガには、免疫系の健康の改善、消化の手助け、老化防止、そのほかの効果があることが証明されています。チャーガは昔からお茶として摂取されてきましたが、世界中で新しく、独創的な使い方が生み出されています。そこで質問です。チャーガは生のまま食べられるでしょうか。
答えはイエスです。チャーガをお茶やその他の食品に使うのを好む人が多いですが、生のまま食べることで、チャーガの持つ様々な効能を取り込めることができます。ここからは生のチャーガの摂取の仕方を見ていきましょう。
チャーガを生のまま食べる方法
一般的に、チャーガが持つ全ての効能を取り込むために生のまま食べるのは、最適な方法ではありません。硬いキチン細胞壁を分解し、すべての栄養価を摂り入れるには、チャーガをお湯の中で沸騰させる必要があるからです。生のまま食べて健康を増進させることができますが、他の方法でもこのスーパーフードの栄養価を摂り入れられます。
野生のものであれ、販売業者から購入したものであれ、チャーガの塊はしっかり噛んで飲み込めます。チャーガは少し変わったグミのような構造で、独特な味と食感があります。多少硬いものの、野生のチャーガは水分を含むものが多く、比較的噛みやすいです。チャーガを摂り過ぎると、菌が胃にたまり、吐き気を催す場合があるので、少量にとどめておくのが体には一番良いです。
販売業者から購入したチャーガを食べる場合、汚れや不純物は業者が処理しているので気にする必要はありませんが、自分で見つけた野生のチャーガは、体に良くないものを口にするリスクを減らすために、事前に洗いましょう。これがチャーガを生のまま摂取するのが理想的ではない理由の一つです。
チャーガを食べるうえでのもう一つの問題は、効率の悪さです。先述したように、チャーガに含まれている豊富な栄養価は、お湯で煮て、キチン細胞壁を分解しないと摂取できません。また、チャーガ一つの塊で複数人で飲めるティーポット一杯分が作れますが、そのまま食べるとなると、食べる人しか味わえません。チャーガの塊はお茶づくりにも再利用できるので、使い道があります。
チャーガが非常に硬いというのも、生のまま食べるうえでのもう一つの大きな問題で、販売用に乾燥させたものは特に硬いです。チャーガの硬いキチン細胞壁をかみ切るのは、歯の健康状態や食習慣によっては、歯を痛めることがあります。このため、高齢者や歯に問題がある人が生のまま食べるのは危険です。少なくとも、チャーガは硬いので、大きいものを長期にわたり食べ続けるのは痛みを伴うでしょう。
木から採取したチャーガをそのまま食べられますが、栄養価を摂取するには最良の方法とは到底言えません。沸騰させないと摂取できない貴重な栄養価を損ない、もっと効率良く使えるチャーガを台無しにしたり、長い目でみると歯を痛めるリスクがあります。たまに少量のチャーガを生のまま食べるのは悪くないですが、習慣化するものではありません。
まとめ
チャーガが奇跡の食べ物ということは明らかです。栄養価と効能がこれほど豊富な物質は他にありません。チャーガの摂取には、病気への抵抗力の増強、腸内健康の改善、フリーラジカルから細胞を守るアンチエイジングなど、様々な効果があります。チャーガの効能は様々あり、現在も科学者の間で研究が続いていますが、この不思議なキノコの使い方は今後も発見されるでしょう。
しかし、チャーガを生のまま食べるのは、このキノコが持つ力を最大限に活かすのに最適な方法ではありません。生のまま食べても多少の栄養価を摂れますが、通常、これよりも効率良くチャーガを摂取できる方法があります。生のままではキチン細胞壁の裏にある栄養価を摂れず、長期にわたりチャーガを噛んでいると、歯を痛める可能性があります。
他に摂取する方法がなければ、チャーガの効能を得るという点では、生のまま食べるのも良いでしょう。しかし、チャーガティーを淹れたり、チンキを作ったり、あるいは他の活用方法があれば、生のまま食べるよりも、そちらの方法をお薦めします。