チャーガ対AHCC
薬用キノコやスーパーフードに馴染みのある方は、おそらくチャーガの名前を聞いたことがあるでしょう。世界の最北端の地で採れ、アラスカやシベリアの人達の間で何世代にもわたって民間療法として使用されてきたチャーガには、病気やがんの撃退、フリーラジカルの除去による老化防止など、多くの効果があることが分かっています。薬用キノコを使っている人は、チャーガはAHCC(活性化糖類関連化合物)といった他のキノコやキノコエキスと比べて、どのような違いがあるのか疑問に思うかもしれません。
チャーガはその栄養価からエキスの効果を高めるため、AHCCを大きく補完します。チャーガとAHCCの組み合わせがいかに役立つかを見ていきましょう。
チャーガVS. AHCC
AHCCは活性化糖類関連化合物の略で、チャーガの同類である椎茸から作られる栄養補助食品です。AHCCは、キノコの栄養素が蓄えられている椎茸の菌糸体で作られます。AHCCは椎茸を食べても摂取できますが、AHCCを抽出して、より高い効力と携帯性を求めて超濃縮タイプのサプリメントとして販売する業者が出始めました。
AHCCは、β-グルカンとα-グルカンを含む複合化合物の多糖類で構成されているという点で、構造的にチャーガに似ています。実際に、アセチル化α-グルカンはAHCCの構造特有のもので、自然界の場所では見られません。AHCCの20%をアセチル化α-グルカンが構成しています。中国や日本では、AHCCは人気のある病気の治療薬で、市販されています。
チャーガとAHCCを併用することで、数々の相乗効果が得られます。まず、その一つが病気に対する免疫力の向上です。AHCCに関する臨床試験では、チャーガ同様に免疫賦活効果があることが分かっています。血流の中にあるAHCCは、白血球細胞間で情報を伝達する機能となるサイトカインを産生し、細胞が感染により早く反応できるようにします。これはチャーガが免疫系の働きを促すのと同じで、どちらのキノコも病気のときに使用するのが理想的です。
AHCCとチャーガの併用によるもう一つの働きは、抗酸化作用によって起こります。多糖類にはがん発症の可能性を下げ、腫瘍細胞が出たら死滅させる働きがあることが分かっており、AHCCとチャーガにはその多糖類が豊富に含まれています。これが日本でよくAHCC(椎茸そのもの)ががんの治療薬として使用される理由です。チャーガと併用することで、がん患者の病気からの回復に役立ちます。
それだけではなく、AHCCは化学療法のような従来のがん治療による悪影響を軽減することが分かっています。化学療法のような治療は、長期的に体や免疫系を傷つけ、長くにわたって吐き気、病気や倦怠感を催します。AHCCはチャーガ同様にこれらの影響を和らげ、がん患者が治療からより早く回復できるようにします。
これに加えて、AHCCはチャーガ同様に、抗炎症作用があることが示唆されています。炎症は体が感染症を撃退するのに必要な反応ですが、慢性的な炎症は心臓病や他の病気と関係しています。AHCCを摂取することで、体の組織内で起こる炎症を和らげることが分かっており、これはチャーガと併用すると、より強力な抗炎症作用が得られることを意味しています。
現段階のAHCCに関する研究の大きな問題は、チャーガの研究ほど徹底的に行われていないため、AHCCに関する様々な実態が検証されないままになっていることです。チャーガはこの数十年で広く研究されてきましたが、AHCCに関しては、この数年で、椎茸から抽出して作ったサプリメントが販売され始めました。椎茸の効果はよく知られていますが、AHCCはキノコの研究においてはまだ白紙状態のようなものなので、使用する前には十分注意しましょう。
とは言え、AHCCは、関連製品を購入できるようになってから、比較的短い間で高評価を得ました。チャーガによる効果を高めたいという方は、食生活にAHCCを取り入れてみる価値があります。
まとめ
AHCCはチャーガに比べると、世界に知られるようになってまだ日が浅いです。それでも抗がん性から抗炎症作用や免疫力の向上といった効果があることが既に分かっています。チャーガにもこれらの特性があり、この二つの凄い食べ物を併用すると、病気、がんや他の症状への耐性が二倍になります。
チャーガが民間療法として何千年にもわたって使用されてきたのには理由があります。それは、これほど栄養価が高い食べ物がないからです。チャーガとAHCCを併用することで、チャーガの栄養価をさらに高め、普通の病気から一般的でない病気への防御力を高めることができます。チャーガとAHCCを組み合わせることで、体を病気から守り、がんを撃退し、危険な炎症を抑え、自分らしく生きることができるようになります。